02/02/05 23:40
ごめんなさいすごくお返事が遅くなりました。テンパってたんです主に精神的に。いや今でもテンパってるんですけどね。いつまでテンパってるかがなかなか見ものだと個人的には思ってるのですが。
 下の2002/01/29(火)18:50に書き込みをした、本スレの614です。

これはわざわざ有り難うございますかたじけないです。かたじけないのにお返事遅くなってごめんなさい。



 前回のお詫びも兼ねて、脊髄反射でない簡素を書かせていただきます。

あ、でも刹那主義でも可です。やりたいときはやりたいように何も考えず完膚無きまでにやっちゃって下さい。



 前回脊髄反射で書いた通り、第一印象は『心理描写が凄く、文章にパワーがある』というものでした。障害者の生活を説得力を持って描き出し、それでいて飽きさせない文章力は凄いと思います。思わずトラップと考え、脊髄反射式恥的短絡簡素全力蹴込一発を決めてしまった程です。

えと、ここにおける、トラップ、の意味がよく解らないのですが、一体どのようなものがいわゆる、トラップ、でその効用とわたくしに対する影響などありましたら出来れば教えて下さい。



エンターテイメントという意味では、この文章は成功していると思います。その点で、この作品に[良質]をつけようとした脊髄反射式短絡簡素乱射人間状態だった時の私の判断は、できる限り落ち着き、無い知恵を絞って精読した後の私から見ても、やはり正しかったと思います。

 ただ、やはりじっくり読んでみると「……?」と思うような点がかなり出てくるのも事実です。

あら、バレました?



 最初に、設定に無理があると感じました。特に主人公の生活が、実際の障害者のそれとはかなり違うものになっているような印象を受けました。

バレてるよお。



 まず、盲ろうという状態であるにもかかわらず、介助者無しで1人で外出しているということは、相当無理のある話です。さらに『白内障で光を失った』という記述より、小さい頃からほぼ全盲に近い状態にあったと考えられる主人公が、中盤で『あなたは誰?』などと、文字を書いてコミュニケーションしています。さらには『《適当》と漢字で自分の掌に書いてみた』りもしています。私も詳しく知っているわけではないのですが、通常全盲の方は、文字が書けたとしても点字だそうです。(PCを使えば文字を書くことはできるが、手による筆記は無理という意味です)次第に視力を失った方であれば、全盲になるまでの間に文字を覚えたということは有り得ますが、それでも書くことは非常に難しいそうです。他にも、障害の描写で気になるところが幾つかありました。その意味で、この文章は「障害を持つ人を描いた作品」としては失敗しているように感じました。前述の通り、主人公の心理描写は良く考えてあり、説得力もあると思うのですが、その生活がリアリティーを失っているので、そこで白けてしまう人は結構いるかも知れません。

聾者の方に以前同じような指摘を受けて、少し補正したつもりだったのですが、やはり不十分だったようですね。



 さらには、世界が綺麗過ぎるのも少し気になりました。主人公の彼女の周りには、結局それほど「悪い人」はいない、という事実が、後半の展開の深みを削ってしまっているように感じます。教えてくれと頼めば教えてくれる。助けてくれと言えば助けてくれる。そういう人しか、この物語には書かれていません。実世界では、白い杖を持つ方が電車に乗ってきただけで、舌打ちをするようなサラリーマンがいるような状況です。戯言で恐縮ですが、それでも馴れと持ち前の「適当」で普通に振舞っていた主人公と彼との出会い、ということであれば、もう少し劇的だったかも、と私的脊髄反射式思考が言っておりました。

一応目隠し耳栓して水浴場で泡まみれになったりもしたのですが、それだけでは足りなかったようですどうやら。やはりきっちり取材して加筆訂正などする必要があるかと思います。



 最も気になったのは、この文章の前半の肝とも言える、主人公がコミュニケーションに苦しむ描写が、それほど苦しそうには伝わってこないのです。通常よりコミュニケーションを取れない、ということは分かりますが、それでもホームの乗客がどちらにいるかはすぐに分かったり、カードを相手が「見ている」という事実を当たり前のように認識していたり、交差点で「信号が赤である」ことが雰囲気で分かったりと、かなり外界の様子が簡略に書かれています。短篇という短い間に全てを説明しなければならないものを書く以上、ある程度のデフォルメや省略が必要になるのは承知の上ですが、主人公が盲ろうという絶望的に隔絶された状況に置かれたという、作品の大前提についての描写が少ないのは、全体としての説得力を削ってしまっているように思います。

やっぱり目隠しし耳栓して鶴橋駅から高等聾学校の近くにある公園まで杖突いてゆき、焼き肉弁当食べなければならないようですわたくしは。



 文章に関しては、最後まで一気に読まされてしまった私に言えることはほとんどありません。主人公の語り口に時々厳めしい言葉や難しい漢字が混じったり、そうかと思うと普通の言葉に戻ったり、突然文章の構造が込み入ったものになったり、そうかと思うと話し言葉のようにさっぱりした文章になったりするのが若干気にはなりましたが、それでも、これが「説得力を持って読ませる文章」ということに何の変わりもありません。構成、文章力共に凄いと思います。

この点については、以前とある方に、倒錯、と言う言葉を使って批評していただいたのですが、その、倒錯、と言う言葉自体の甘美な響きに心奪われてしまい、加筆時にちゃんと意識できてなかったのだなあといまさらながら気づかせていただいた次第であります。



 私の抱いたこの作品全体に対する印象は、綺麗な現代風ファンタジー、というものでした。現代を描いた小説にしては余りに綺麗過ぎますが、そのような綺麗な世界だからこそ主人公の設定や最後の展開が許され、小説として成立しているのではないでしょうか。現代と良く似た世界で、姿は人間だけれど能力は非常に劣る不遇の少女が、突然現れた優しい王子と、周囲の反対を受けながらも愛し合うファンタジー。私はこの文章をそう捉えました。

いえでも裏付けのない妄想はお金の取れる仕事たり得ない、という個人的な方針に基づき、今後ちゃんと取材を敢行して書き直すことをここに誓いたいと思います。



逆に言えば、障害者の世界と言うのは、健常者にとって近いようで非常に遠く未知の世界であり、それだからこそ、この文章の世界が、矛盾をものともせず、説得力を持って読者に迫ってくるのだ、と思います。(これは、裏を返せば、障害者と健常者の溝が非常に深いことを意味しているようにも思えますが)

たとえ書き直してさほど変わらなかったとしても、取材はやらなければ、と今回御言葉いただいて思いを新たに強くした次第です。というよりやりたいんです目隠し耳栓鶴橋散歩。



 以上です。脊髄反射にならないよう数回読みなおした簡素ですが、私の不正確な知識や読解力・文章力不足のために、気付かぬうちに失礼を書いてしまった部分もあるかも知れません。もしそうであれば、お詫びします。

すみません。数回も読み直していただいて有り難い限りです。何度読んでも楽しんでいただけるような作品を製作できるよう、これからも精進してゆきたいと思っております。



 最後に、題材のユニークさと文章力の凄さという点から、[良質]を付けさせて頂きます。長々と失礼しました。 ++2002/02/05(火) 23:30



まあ三〇点も下さって有り難うございます。三〇点もいただいた自分へのご褒美に明日の朝食は目玉焼き玄米ご飯にします。

たくさんの御言葉、有り難うございました。
俺は実際の身障者(またはその家族)以外が書いた身障者ものは読まないことにしている。逆に言えば、書いてほしくない。世の中に対して誤解やまちがった認識を振りまくからな。それは害悪だ。
この作品は作者の環境がわからないから、評価せず。
++2002/02/02(土) 01:35

一応目も耳も人並みです故、誤解や間違った認識を振りまいたかもしれません。申し訳ありませんでした。

まったくもって筋の通った御言葉、誠に有り難うございました。
「あるひとつの世界」を他者に提示する事が物語というものであると思う。
 これはそれに成功している。この文章を書いた方に敬意を表したい。
++2002/01/30(水) 04:51

有り難うございます。敬意など畏れおおいであります。敬意取り消していいですから、今後とも作品品質の監視などして下さると更にうれしいであります。

畏れ多い御言葉、誠に有り難うございました。
良いです。心理描写も凄く、文章にパワーがあります。
時間かけてある作品でしょう。良質入れようと思いました。
これ見るまでは。
http://whitestoner.g2.xrea.com31kyugei.html
……作者ご本人でしょうか? それとも?
失礼ですが、掲載者ご本人からのコメントがあるまで無評価ということで。
++2002/01/29(火)18:50

それは秘密です。と言うよりバレバレなのです。でもこっそり覆面レスラーとしてレスリングのみをお客様にああだこうだ言って欲しかったのです。
> 力作である。個人的には、障害者の人たちが書いた本には排泄の苦労などがよく
> 書かれていたりするし、最近の私小説などでもそういう問題を避けていない傾向
> にあるのに、これにはそれがあまり言及されてないというのが不満である。パワ
> フルに読めたし、なかなか勉強してるとは思うのだが……。


すみません、排泄行為よりも性行為が書きたかったのです。ごめんなさい。次
回からは排泄藝風なども考慮せねばならないと思います。いつの日か皆様にイカ
した排泄を見ていたくためにより精進いたします。

> 描かれる世界が綺麗過ぎるのだと思う。 ++2002/01/29(火) 06:35

すみません。最後の濡れ場、あんまりエロくなかったですね。もっとエロエロ
にするべきだったかもしれません。エロ藝者を自認する表現者として申し訳ない
限りです。

 不満にも関わらず一〇点下さって有り難うございました。嬉しくてギター弾き
ながら踊ってます♪ それでは。

02/01/29 13:19
白石昇です。二重投稿になってしまい、管理者様にはご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。

 それではまずは幻のここ↓
http://wwwx.xxxxxxx.xxx/~xxxx/xxxx/xx/xxxxxx.cgi?xxxx=html2&key=xxxxxxxxxxxxxx
にいただいた御言葉からです。
> この作品、よくかけてるというより、本当に障害者の立場にならないと書けない
> 気がする。すると、この作者さんはもしかして、障害者か、と思ってしまう。
> しかし、虎穴に投稿した以上、覚悟してもらいたいものだ。


 

こちらの非で最後までご賞味いただけなかった以上、あたしの藝的背景につい
てはコメントを差し控えさせていただきます。ただ、脳内部に非解剖学的な障害
があることは自ら認めなければならないようです。




 バカなんですあたし、ええ、それはもう。

> ただ、途中で終わってるじゃないか。結構面白かっただけに残念。

 ごめんなさい。送信途中に電話が切れたようです。椰子畑の隣にある、七分間
しか電話線がつなげないアパートメントから接続しているというのが理由です。
重ねてごめんなさい。

 残念なのに一〇点下さって有り難うございます。嬉しいです。前回惨敗でしたので。


さらなる言葉責めはこちらでどうぞ。