藝道日記。(平成 12/05/06)
平成十二年五月六日。


 レールの上を走るバスに乗っていた。おそらくバンコク市内プラトゥーナムのあたりからカオサンに行くのだったと思う。すると寝過ごしてしまい気がつくと乗客全員雪深い川向こうのトンブリ地区で下ろされる。雪深いので戻るバスは止まっている。女子高生がいっぱいいる。そこはトンブリなのにそこにいるのはみんな日本人で、雪深いせいかみんな厚手の制服を着ている。

 飯でも食おうかと思うが飯屋は閉まっていて、ぐしゅぐしゅになった靴下と靴のソールが冷たいので近くにあった民家で乾かさせてもらうが、その家の息子が白石家本家のいとこ長男であしらいが凄く冷たい。じきにバスが動き始める。待合所には昔好きだったひとつ年上の女がいる。その女と一緒にバスに乗り込もうとする。


 と言うような夢を見て五時四十四分に目が覚める。久しぶりに訳の分からない夢を見た気がして嬉しい。そして起きてすぐその夢のメモが取れたことが何より嬉しい。どうして夢というのはあんなむちゃくちゃな設定でもそれを見ているときは納得しているのだろうか? 謎である。

 メール書く出す。泰語メールもチェック。久しぶりに繋ぐので多すぎ且つ重すぎて最後まで受信できない。ご飯セットして洗濯洗髪水浴び。買い物に行こうと思うが、別に人参と卵炒めてあんかけにして食えばいいやと思い買い物は昼に行くことにした。味噌もあるし、昼だったら通帳の記帳もできるのでちょうどいい。食い終わって床掃除。
 


覚えてないが多分
あまり美味しくなかった。


 


御願いですから盗まないで下さい。


 八時からラジオの国歌を聴きながら仕事を始める。何となく気持ちがいい。『天使の都』朱入れ八六枚。九時十五分飽きたので読書。横になる。

 横になると当然頭が圧迫されるせいか眠くなる。

 何か高速のパーキングエリアの近くの道路の底にいて、そこは駐車場になっているのだがそこの階段を上りながら何人かで飯を食いに行くが既に食い物の入ったトレーを何故か持っている、という夢を含めいくつか夢を見ながら、『伊豆の踊り子・十六歳の日記』読了。なんと十三時十五分。四時間ほど横になっていた事になる。
 


 とりあえず自転車に乗ってお買い物に行く。銀行で記帳しようと思ったら、今日は休みだ、という札が立ててある。明日も来なきゃならない。市場に行き豆腐と葱、茄子を買ってくる。五・三・三で合計十一バーツ。

 市場の中にはいると私の姿を見て、八百屋のおばちゃんが肉屋のおばちゃんに向かって、友達が来たぞ、と呼ぶ。肉屋のおばちゃんは、駆け寄ってきて、何を買うんだ? と訊くので、野菜、と答えて通り過ぎた。いつのまにか自分の知らないところで知らない友達が増えているようである。とても有り難いことだと思う。
 


何故かひらがなで書いてあるので、
豆腐購入の際トラブルはありません。


 

 
味噌はもうなくなりつつあります。


まずかったから小さい写真。

  おうちに戻って麻婆豆腐を作ってみようと思う。しかし、胡椒と辛子を入れすぎたためか、とんでもないことになる。葱と豆腐のみそ汁作る。これはまあまあ。

 十五時四十五分から『天使の都』加筆。だらだらとご飯も食べずにやるが途中でお裁縫などしてしまい六五足す三十九枚で一〇四枚。二三時メールチェックして寝る。
 


平成十二年五月五日に戻る。平成十二年五月七日に続く。
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