藝道日記。(平成 12/11/10)
 
平成十二年十一月十日(金)。

   
 夕方、撮影していただいた画像のデータを取りにじゅん太様のホテルに行く。明日がローイカトーンなので道がゲロ混み。ホテルで待つ。今日は右の本格派ソムチャーイ様がとある日本人専用カラオケクラブの泰国版精霊流しローイカトーンパーティーを手伝いにゆくというのでカウンターで飲ませて貰う。
 
   

 カウンターの奥におしぼり入れがあるので、結果的にわたくしがこの店のおしぼり係となる。しかし酒呑んでビンゴゲームの当たりなどをチェックしながらずっと在泰日本人が歌う歌を聴いていたが、たまにつれてってもらうタニヤ通りの日本人クラブなどで何度も聴いたような曲しか歌わない。


おしぼりをきれいに巻く作業は
すがすがしい労働であります。

 それを聞いていると、もしかしたら在泰日本人はこの曲しか歌ってはならない、と言うリストのようなものが日本人会から配られ、それ以外の曲を歌うと泰国日本人社会からつまはじきにされてしまうといったふうな、暗黙の了解があるような気さえしてくる。しかし日本人会に入っていない私にとっては真相は藪の中である。そしてそれらの歌を聴いてると私はその藝のなさについ苛々してきて飲み過ぎる。
 
    
 その後店がひけて、初めてお会いした店の関係者の方に牡蠣お好み焼きをご馳走になり、右の本格派ソムチャーイ様と別れてじゅん太様と二人でいわゆる個人売春をしているお姉ちゃんがたくさんいるコーヒーショップという場所に行く。
 
   


おっちゃん達の歌に気分を悪くして、
お店のお姉ちゃんの陰に隠れる。
   
  ローイカトーンの前日だからか、たくさんと言うよりお姉ちゃんもそれを釣りに来る外国人もむちゃくちゃな数だった。間違いなく長崎本線朝の列車並の混み方である。ゲロ混みなので、じゅん太様とすぐに引き揚げる。

 
   


 そしてじゅん太様の部屋に行き、ソファでビールをご馳走になっていると私は予兆もなく意識を失った。

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