藝道日記。(平成 12/11/15)
平成十二年十一月十五日(水)。


 親不知を抜く。どの歯かよくわからないがとりあえず抜く。もしかしたら抜いた親不知は無実なのかもしれないが、まあ浸みるし抜いてみたら虫食われまくりだったのでまあ良かろうということにする。

 夕方から社長さんの事務所へ、その後再びパンチップに行くが、またお店閉まってる。目指すブツが入手できない。その後バスで生米通りに行き、ウィルン君のとこで化学繊維シャツを買い、モーイ姐さんのとこでベルトを買う。これで結婚式出席セットは全て揃う。買う物買ったらとっとと帰る。


 ちなみに僕の紹介で来た客にはいくらで売ってくれる?って訊いたら、
 
化学繊維シャツ:
二五〇バーツ

皮ベルト:
二五〇バーツ

 とおっしゃいました。というわけで、
  




↑場所は生米通りディオゲストハウスの二軒となり、雑貨屋さんの前です。路上営業なので水曜日が定休日です。

 店主のウィルン君はいいやつです。自分で勉強してひらがなが書けるようになりました。よくは覚えてませんが少なくとも十年近く、この路上で水曜日以外の日にシャツを売っています。前を通るときは、もうかりまっか? と関西弁で気軽に声を掛けてあげて下さい。

 昔、僕が在泰日系企業の社員だった頃、朝の通勤時、バスでばったり出くわしたことがあります。ウィルン君はその時、僕に即席ラーメンを一袋くれました。なぜくれたのか理由はよくわかりませんが、僕はその時凄く嬉しくてそれを持って出勤しました。その日一日、ずっと気分よく仕事できました。

  
↑上の特価販売券をプリントアウトして持っていけば、二〇〇一年内いっぱいまで化学繊維のシャツを二五〇バーツで販売してくれます。首のタグにはタイシルクコレクション、と書いてありますがこれはブランド名であり原材料表示ではありません。糸くずに炎を近づけるとちゅるちゅるちゅるちゅる、ってなります。ケミカルマテリアルです。

 勝手に在庫の奥から引っぱり出してきたので汚れていましたが洗ったらあっさりとふりだしに戻りました。僕は白を買いましたが色は各種あると思います。長く着たり派手に洗ったりすると毛玉が出ますが、丁寧に着れば長崎生まれ理学療法士三十三歳メスがシルクだと勝手に勘違いするくらいの素敵な光沢が保てます。
  



↑場所は生米通り。ディオゲストハウス正面のベルト売り屋台です。屋台なので水曜日は休業です。店主のモーイ姐さんは、私が前を通るたびに何か食わせてくれます。もう十年ほどモーイ姐さんからそう言った風に餌付けされているのです私は。

←左の特価販売券をプリントアウトして持っていけば、二〇〇一年六月末までシンプルなデザインの本革ベルトを二四〇バーツで販売してくれます。運良く姐さんがなんか食ってたらつまませて貰えるかもしれません。


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