よいこの読書日記−平成10年10月


読んだ本

10/03 赤蛙              島木健作 新潮文庫
10/07 月光のドミナ          遠藤周作 新潮文庫
10/11 小説日本芸譚         松本清張 新潮文庫
10/15 哀歌              遠藤周作 講談社文庫
10/20 私ひとりの私          石川達三 講談社文庫
10/28 わらの女              カトリーヌ・アルレー 創元推理文庫

今月の順位


10/03 赤蛙              島木健作 新潮文庫
     なんとなく志賀直哉っぽい感じがした。『煙』という短編はなかなかよかった。

10/07 月光のドミナ          遠藤周作 新潮文庫
     あくまで知識人的立場から脱却していない短編ばかりだったが、方法的にはとてもまっとうなお仕事だと思った。

10/11 小説日本芸譚         松本清張 新潮文庫
     飽きたからなのか、技法を覚えた光悦には共感するものがあり、面白かった。写楽にも共感した。利休は他人事とは思えなかった。止利仏師はオチとしては投げっぱなしではあったがよかった。

10/15 哀歌              遠藤周作 講談社文庫
     ようやく遠藤周作という人が見えてきたような気がする。なんとなくいっぱい仕事をしてそうで、あまり作品はなく、そういい仕事をしていないようでしている人のような気がした。

10/20 私ひとりの私          石川達三 講談社文庫
     ようやく石川達三という人がわかり始めてきた。とても興味深い方である。それとは全く関係ないが、岩手県の僻地で大減量中の私にとって、この本に書かれてある食糧事情がとてもためになった。大根飯には試してみるだけの価値があった。

10/28 わらの女              カトリーヌ・アルレー 創元推理文庫
     これでもか、と言うくらいにかわいそうな女。ムルソーどころの騒ぎではない。

平成10年10月の1等賞

10/11 小説日本芸譚         松本清張 新潮文庫



平成10年10月の2等賞

10/28 わらの女              カトリーヌ・アルレー 創元推理文庫



平成10年10月の次点

10/20 私ひとりの私          石川達三 講談社文庫



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