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04月05日 大山倍達とは何か? ワニマガジン社 |
いろんな方が語る大山倍達について書かれた本。どうしてこんなものを読んだかというと、こんなものを読ませてわたくしのコメントを聞きたがるお客様がいらっしゃって、わざわざわたくしにこのような傾向の本を贈与なさるのです。 |
04月13日 海狼伝 白石一郎 文春文庫 |
昔から長崎の人間は国境に面しているにもかかわらず、文化的なものを東や中央に依存するから全然面白くねえんだよ、と言う持論を持ちそれに従って行動してるつもりの俺なんだけど、今回四ヶ月半長崎にいてその持論がさらに強く裏付けられ、もうほとんどトラウマ。 |
04月14日 空手に燃え空手に生きる 芦原英幸 講談社 |
ケンカ十段芦原英幸の自伝本。ケンカ十段、と言われてもピンとこないかもしれませんが世の中にはそう言われてすぐピンと来る人も多数いるのです。一般人がこの本を読んだらともすればオヤジの自慢話に終始した本、とそう感じるのではないかと思うのですが、よくよく奥付を見たら二年で第五版。四回も増刷されています。と言うことはこの自慢話を支持する人が多数存在すると言うことなのです。 |
04月17日 ながさき阿蘭陀年 作文・論文コンクール作品集 ながさき阿蘭陀年推進協会 |
つまんね。もっと毒吐けよ頼むから。 |
04月19日 寓話 上 ウイリアム・フォークナー 岩波文庫 |
戦争物なのですヨーロッパの。フォークナーですからいつものようによく頭に入らないのですが、頭に入らなくても戦争が凄く生々しく感じられるのです。しかも、戦車がまだ導入されていない第一次世界大戦のお話らしく、塹壕、というものがでてくるのですが、あの狭い溝の中でうぞうぞと蠢く兵隊さん達を想像しただけでそれはもう暑苦しいのです。塹壕とフォークナーの文体、そして今ここで日中四十度を越える気温ともう読んでて素晴らしく暑苦しい条件が揃いまくりでずるずるずるずると暑苦しいまま読み進めてしまうのです。 |
04月22日 九州芸術祭文学賞作品集 31 財団法人九州文化協会 |
一番面白かったのは事実上一等賞である佳作の『サーンド・クラッシュ』。印象に残ったのは佐賀県地区優秀作『逃げ水の彼方に』と、長崎県地区優秀作の女子高生が書いた『未来の現実、透明な夢』、のふたつ。 |
04月23日 深い河 遠藤周作 講談社文庫 |
面白いなあ遠藤周作。こんな風にヴァラナスィをリアリティあるフィクションで書けるのならバンコクを書いたりしたらこのあたりに生息するゴロツキライターさんたちはみんな立場無いだろうなあと思った。 |
04月25日 白い服の男 星新一 新潮文庫 |
今まで読んだ星新一の中では確実に一番大人っぽい作品集。どうやらわたくしは星新一に対してある種、偏見じみたステロタイプを自分の中に抱えていたようです。 |
04月26日 ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編 村上春樹 新潮文庫 |
もしかしたら今までと違う村上春樹なのかな、と期待して読んだら今までと違うと思わせようと周到に計算してはいても、結局今までと同じ村上春樹のような気がした。でもまだ三分の一しか読んでいないことを考えるともしかしたら今までと同じじゃないのかもしれない。 |
04月29日 全訳 源氏物語 中巻 与謝野晶子訳 角川文庫 |
結局、光源氏という人は浮気性でロリコンでいい感じに電波入ってるオヤジだと言うことがよくわかった。しかしそれが許されていて、読んでる方もそれを許してしまう、と言うのはあながち内容が凄く長くてマインドコントロール的にずるずるずるずるとその状況をリフレインさせられているからと言うだけの理由では決してないと思う。要するにやはり、紫式部が巧いのだろう。 |
平成13年04月の順位 |
一等賞 |
04月13日 海狼伝 白石一郎 文春文庫 |
弐等賞 |
04月23日 深い河 遠藤周作 講談社文庫 |
次点 |
04月22日 九州芸術祭文学賞作品集 31 財団法人九州文化協会 |
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