藝道日記。(平成 12/10/07)
平成十二年十月七日(土)。

   
 白石昇です。昨日は結局一人でのんでたホントーンの残りを二人が帰ったあと飲んだくれて寝ました。起きたら王立大学院生から電話。ノートとデスクトップを繋ぎたい旨。とりあえず今日から緬国行くからカオサンに出たら電話してそこで説明できたらする、と答えてバイクとバスでカオサン。

 テラスゲストハウスで電話借りて王立大学院生に電話。結局戻ってきてからと言うことに。リンダ姐さんに電話代を払い、今から緬国行きです今回はここでチケット買えません御免なさいわたくしもいろいろとしがらみがございますですと敬礼しながら言うとあらそんなの気にしないでと心広い姐さん。

 そのご裏道を通って日本人旅行者のたまり場マッサージ屋の前を通ると知人のマッサージおばちゃんに話しかけられてしばらく話していると左側、たまっている日の丸旅行者の方々から、あの人ライターの、という声が少し聞こえた。おそらく私のことだと思うが、私は藝人であってライターではないし、別に話しかけられたわけではないのでおばちゃんに別れを告げて立ち去る。
   


 なんかそんな風にひそひそと言われてそれでどっか身体の中のスウィッチが入ったのか凄くテンションが上がり、すぐ離れた靴屋でオーダーメードの靴ページ作って宣伝してやるからまけてくれと交渉し、そのご知り合いの旅行代理店でチェンマイまでのチケットを一〇〇バーツで買い叩き、越境用にあった方がいろいろ便利なドル紙幣を得るためにそこいらの欧米系旅行者誰彼ともなく両替を持ちかけ、バスの集合時間に集まっているところでアイスキャンディー屋から小豆アイスキャンディーを買って一緒にいた欧米系の旅行者に、これがアジアの味だよ食う? と奨めてみたり、ものすごいテンションのままバスに乗り込む羽目になったのでした。
  

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