藝道日記。(平成 12/10/16)
平成十二年十月十六日(月)。

   
 犬巻のお姉さんが家に来ました。お姉さんは管理人に取り入って、いきなりうちの部屋のドアを叩きました。お客様は大体港から一本電話を下さるのですが、こんな事をしたのは犬巻のお姉さんが初めてです。

 お昼前からお姉さんのパソコンのバックアップをしました。私はまだごはんを食べていませんでした。サイトの更新とメルマガの配信もやっていませんでした。お姉さんのパソコンはシステムがボロボロだったのでLAN接続も出来ず、お姉さんが持ってきた三十二メガのスマートメディアでバックアップを取ってゆきました。
   


 流石におなかが減ったので食材を買いにゆきました。昨日の鶏ガラスープがまだ残っていました。お姉さんは葱と冬瓜を買ってくれました。私は白菜と六本十バーツの茄子を買いました。部屋に戻ってお姉さんは木炭を買ってくれました。

 七輪の火を捌きご飯を炊き床の蟻を退治し野菜を切りながらパソコンのセットアップをしました。七輪を使っていたのでバルコニーのドアを開けておかなければならず、蚊も入ってきました。
 



頭上に晩ご飯。

♀お姉さんから♀----♀----♀----♀----♀----♀----♀----♀----♀----♀
 どうやら、さけては通れない日がやってきたので、
シラボン・ノボルチャワワン氏宅へウィンドウズの
再インストールのお手伝いをお願いに参りました。
 きゃつの家の床は醤油がこぼれていたり、蟻がうじゃうじゃと床を這い回っていて、
私はまずは雑巾掛けから始めなければなりませんでした。
 しかし、蟻はすぐまた、床を這い回りに現れるのです。自分のPCを
床に置こうとしている私には気が気ではありません。
 そうして長時間かけて再インストールしているのですが、長時間も床に座っていると
腰から下が疲労による筋肉痛を伴います。私はイスを使う生活なので、床べた座りは
大変苦手です。
 いくら友人とはいえ、生活様式の違う場所というのはリラックスはできないものです。

 きっと、再インストールしてすっきりしたPCを弄るよりも、帰宅したら速攻で
ベッドに倒れ込むのでしょう、私は。

 それから、どなたか、きゃつの部屋を徹底的に掃除してくださる方は
いらっしゃいませんでしょうか。
 今なら、もれなく茉莉香米を好きなだけ食べさせてくれるとのことです。
なくなっていなければ、カニ味噌油付けも降りかけてくれるようです。

犬巻カオル

事務所所在地を伏せた他は、原文ママ。
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 お姉さんはぐすぐすぐすぐずとわたくしの仕事場の設備に関して愚痴を言います。でも言っているワリには某王立大学院生がくれた布団を渡すとはぐれメタルのように床で眠られました。

 それで、私はそのままずっとお姉さんが寝ている間今日の昼ちょっと前までひとりでお姉さんのパソコンをセットアップしなければならなくなったのです。蟹味噌油漬けは美味しいからそう腹も立たないのですが、こんな高いものをくれるならそのお金で象ビール二本もいいなあ、と少しだけ思ったりしました。
   


お姉さんは
義理堅い動物です。

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