05/01　アジアの路上で溜息ひとつ　　　　　　前川　健一　　講談社文庫

　今月は忙しかったので、これ一冊しか読んでません。しかし２８歳の誕生日に読んだ本としてはあまりそれらしくない本だと思う。そもそも私は旅行記というものが嫌いだ。そのわりには結構読んだりするんだけど、旅行記は他の種類の本と比べても、著しくハズレが多い。この本も何か文体が村上春樹やれやれ的で、とてもいやーな感じがしたが、飲み物や食い物に対する執着心が、村上春樹とはかなり違った種類のものだったので、そこのとこだけみてみると、非常に貴重な方だと思う。何より、この人の作った料理を食べてみたいと思った。