よいこの読書日記−平成13年06月

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読んだ本
06月02日 おくのほそ道  板坂元・白石悌三 校注・現代語訳 松尾芭蕉 講談社文庫
06月07日 輝ける闇                       開高健  新潮文庫
06月16日 猶予の月                      神林長平 早川書房
06月25日 悪党的思考                     中沢新一 平凡社
今月の順位


06月02日 おくのほそ道  板坂元・白石悌三 校注・現代語訳 松尾芭蕉 講談社文庫
 眠いのは古文にトラウマあるからで、多すぎる校注目で追い眠くなる。突然にクライマックスの字を目にし、横文字が現代語訳にありビビる。驚きの現代語訳の前衛さ。
06月07日 輝ける闇                       開高健  新潮文庫
 高校生の時既に読んでいたのを読みながら思いだした。ベトナム戦争が大変だったとかそんなことよりも、プロのオーラル女性のサーヴィス内容のところだけ覚えていたようだ。さすが当時のわたくしは発情しまくりの高校生だったのだと思う。
06月16日 猶予の月                      神林長平 早川書房
 サイエンスフィクション、と呼ばれる属性を持った作品だと思う。しかし重い。読んでて重い。内容は興味深く設定も面白いんだけど笑えない。何故こんなに重くて笑えないのか考えてみたが、もしかしたらこの重さは日本のサイエンスフィクションが通過儀礼として抱えている種類の重さなのかもしれない、と思った。なんかいろいろと波瀾万丈には富んでいるんだけど、とにかく重かった。 
06月25日 悪党的思考                     中沢新一 平凡社
 対談以外に中沢新一の本を読むのははじめて。この人が宗教学者だったとか、この本が歴史に関する本だとかよりも何よりも、この人、文章が上手い、と思った。文章を編む際に必要な言語構成の引き出し的なものも多く持っていて、かなり読ませる。この人が某宗教団体の件で非常に問題になったのは、ただ単にその時に宗教学者、と言う立場だったからなのね、と思った。
 本人は、文章書くときそれが、宗教学的にどうだとかそんなことよりも、何も考えずにただ事実をネタに面白い文章書こうとしか思ってないぞ多分。

成13年06月の順位
一等賞
06月02日 おくのほそ道  板坂元・白石悌三 校注・現代語訳 松尾芭蕉 講談社文庫
弐等賞
06月07日 輝ける闇                       開高健  新潮文庫
次点 
06月25日 悪党的思考                     中沢新一 平凡社
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