平成十一年四月十四日
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注)ハードディスクがクラッシュしたので、この日の画像データもありません。
昼頃目が覚め、シャワーと洗濯をする。頭が痛い。宿から出てカフェの前でお粥(一〇〇〇リエル)を食う。食った後にカフェに立ち寄ると、シュムリアップで別れた長身の純愛青年がいる。「彼女はいたの?」と聞くと、「ええ、会えました。でも俺が行ったときには他の客に買われている最中だったんですよ。大麻キメてたからいいけど、決まってなかったらきっと凄い落ち込んでたでしょうね俺」と彼は言う。
それは普通逆じゃないか、と私は思う。 純愛青年の知り合いらしい若い日本人が現れて、純愛青年の隣に座った。その若者は来るなりステーキとご飯を注文し、料理が運ばれてくると凄い勢いで手を休めることなく食べ始めた。若者はあっさり全部平らげると同時に、大麻草を巻き、吸い始めた。細身なのに分けていただきたいほど元気のある方だ、と思った。ひとは見かけによらない。 その若者や純愛青年にコンポンソムから海路でタイに戻る方法を聞いていると、途端に胃が痛くなる。大麻の煙が匂っているせいかとも思う。凄く痛いので、すかさず宿に戻り、トイレに行く。しかし痛いのは胃なので当然何も出ない。この痛みはバンコクで入院する羽目になったときと同質の痛みだと思い、全裸で便器に腰掛けたまま凄く不安になる。しかし痛みはやがて少しだけ引いたので、部屋に戻って寝ることにする。 黙って横になっていると凄く不安になるのでとりあえず本を読む。するといつの間にか十五時半になったのでまた知人の宿に行く。あけましておめでとうございますの挨拶を済ませ、部屋にはいると知人はパソコンでゲームをやっていた。知人からビールをすすめられるが、腹が痛いからと言って水をもらう。知人は、「俺も朝、痛かった」と言い、二人で協議した結果、胃痛の原因はどうやら昨日飲んだ変な味のタイガー・ビールじゃないかと言うことになる。 しばらくそこでNHKの衛星放送を見せてもらい、宿に戻って宿代二ドルを払ってから部屋に戻り、横になって、『寝台特急はやぶさの女』西村京太郎著(角川文庫)、『夏の終わる日』仁木悦子著(角川文庫)を読了。二十三時ごろ寝る。 |
この日使ったお金、約二二六円。。