|
平成十一年四月十六日
![]() |
注)ハードディスクがクラッシュしたので、この日の画像データもありません。
正月休み明け初日。ビザ申請にゆく日なので、とっとと起きて宿代二ドルを払い宿を出る。屋台でパン三〇〇リエルを買い、セントラルマーケット方面へ歩きながら食う。パンが無くなると途中の屋台で牛筋ラーメン一二〇〇リエルを食う。 |
タイ大使館までは多少距離があるので、このまま歩き続けたら目についたものを際限なく食ってしまうのではないかと不安になり、バイタクに乗って行こうかとも思ったが、どうしようか迷っているうちに目的地に着いてしまう。建物の中に入って、申請用紙に記入をし、提出したら、受け取りの紙には十九日、と書いてある。このまま三日もプノンペンにいなければならないなんて、そりゃ困る大いに困る、と思ったので、明日コンポンソムに行くから今日欲しい、今日くれ、と言うとあっさりと今日十六時半に貰えることになる。申請料十五ドル。申請終了後、大使館を出て自分がちゃんと六十日の観光ビザを申請したかどうか不安になるが、その不安もすぐ忘れる。朝の私はかなりアバウトである。 |
![]() 申請料受領証。 |
キャピトールまでバイタク一〇〇〇リエルで戻る。雑貨屋で水五〇〇リエルを買うが、口に巻かれているフィルムを壁の固いところに当てて景気良く破ろうと思って振りかざした途端、表面に汗をかいたボトルは見事に転がり落ちて割れ、コンクリートの地面が水浸しになってしまい、近くにいたガキに笑われる。ガキに笑われるのは凄く悔しく、普段の私なら、思い切りそのガキにトラウマアタックをかましているところだが、何故か今日に限ってそんな気にはなれず、ただその半分くらい残ったボトルの水を一気飲みしながら照れ笑いして見せただけである。朝の私はガキに甘い。
部屋に戻ってシャワーと洗濯。十時半頃宿を出てカフェに行き、水五〇〇リエルを飲み、日記を書く。しかし計画的に書くことが少なくてすむような行動をとっているので、すぐに書き終えて、また日本語情報、というかその大部分がプノンペン買春風俗情報であるノートを読む。 ノートにいろいろ書き込んでいる方で凄いのは七〇歳の男性。当然毎日の様に少女を買って大麻を吸引しているらしいのだが、それはそれでいいとして、過去にここのあれをじゅうぶんあれさせたものをこともあろうに日本に持ち込むどころかそのままあそこにいってしまい、そりゃそういうことをすれば当然あれがわんわんいったらしく、そういう方たちといっしょに行っているにもかかわらず、そこで入るときに捕まってしまったらしい。
|
十一時頃川そばまで歩いて行き、以前仕事を頼まれた会社に再びゆく。プノンペン事務所のマネージャーは、正月あけて予定通りバンコクから戻っていた。 彼に連れられてお昼ご飯。四川という名前の高級中華料理屋でチンジャオロース、苦瓜炒め、鰻の唐揚げ、カニチャーハン食う。全て奢って貰う。全部で十ドル以上。有り難いが、長いプノンペン滞在で疲れているのか元気がなく、少し日本語があやしくなっているのが心配である。 その後宿に戻って読書。お腹がぱんぱんである。近くの日本レストラン、ロンちゃんカフェに行ってファンタ一〇〇〇リエルを飲み、そのうちなんとなく十六時になったので大使館へ行く。バイタクは往復二〇〇〇リエルで交渉締結。歩いたときと比べてものすごく早く用事が終わってしまう。
|
![]() |
|
カフェで明日のコンポンソム行きチケット一二〇〇〇リエルを買い、知人の宿へ行く。知人は相変わらずパソコンを開いてゲームをしていた。トゥーム・レイダーといういま巷で流行っているゲームをやってみる様に言われて、少しハマる。知人は十枚以上CDを持ち込んでいるようである。やっぱシナリオがいいゲームはやっとかないとね、という知人の言葉に妙に納得し、何に於いてもシナリオという概念が非常に重要なのだなという気がし始める。 その後、初めて四ドル払って割り勘で一緒にクメール焼き肉を食い、水牛の、長い農業労働に従事しまくって、死んでからもキアイの入りまくった硬度の死肉で胃袋を中心に身体全体を幸せにしたあと、知人の部屋でパソコンを借り、デジカメのデータをフロッピーに落とさせていただいてから自分の宿に戻り、寝る。
|
![]() |
|
|
|
![]() |
![]() |
(C) 2000 SHIRAISHI Noboru |