さらにソーセージとイカ天串。ソーセージは普通のインダストリアルなちょっと甘めのヤツだったが、けっこう大きい。イカ天はピンクの衣を付けて揚げてある。二本で一〇バーツ。
最後に唐揚げと餅米も買う。二十バーツ。唐揚げは赤い。この赤い香辛料が何か知りたい、と思う。低温と高温、ふたつの鍋で仕上がりよく揚げている。餅米にはナコン同様揚げ大蒜が付く。南部の唐揚げはとにかく美味い。
どうしてこういった唐揚げの作り方などを詳しく見てたかというとお客さんが多くて待ってたから。人気の屋台らしい。
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で、これだけを持って部屋に戻り、一気に蹴り込んだ。総額六十バーツの豪華な夕食である。何故そんなことをするかというと、これでクアラルンプールまで行くつもりだったときの費用必要でなくなり、少し金銭的に余裕が出来たからである。
そして私はさっきまで自分が埋もれていたこの街の夜の灯りを窓から見ながら、回教徒ばかりの、日本人どころか中国系馬来系以外の外国人などほとんどいないこの街で、暮らすのもいいなあ、と思い始めていた。 |