よいこの読書日記−平成11年3月
読んだ本
03/06 探究U 柄谷行人 講談社学術文庫
03/20 フォークナーU ウィリアム・フォークナー 新潮世界文学42
03/23 大東亞科學綺譚 荒俣宏 ちくま文庫
03/27 ผีญี่ปุ่น แล็ฟคาดิโอ เฮิร์น สำนักพิมพ์ผีเสื้
猥ヤテケ ハモケム。セヤチセシユ猝ラ鯱
(日本の幽霊(骨董) ラフカディオ・ハーン)
今月の順位
03/06 探究U 柄谷行人 講談社学術文庫
よくよく考えたら、柄谷行人は批評家なのだが、その作品の中で批判というものをしていないような気がする。なんかほかの文芸評論家と比べて特別なような気がしたのは、そうだからなのだな、と思った。
ちなみに今書いたことは『探究U』とはあまり関係がない。ただなんとなくそう思ったんで書いてみただけ。
03/20 フォークナーU ウィリアム・フォークナー 新潮世界文学42
八月の光
読んだのは二回目、以前読んだときは新潮文庫版だった。もしかしたら訳者も同じ加島祥造だったかもしれない。結論を先に言うと一回目読んだときより遙かに面白かった。
一回目に読んだのはたしか六年前、OL時代の新入社員研修で女川原発に行ったときだったと思う。この本も去年の十月に宮城県境某町のジャスコで見つけて買ったので、私にとってフォークナーの長編は東北の思い出と共にあるのかもしれない。
あまり重要じゃないと思われる事はこのくらいにして今回ショックだったのは、一回目読んだときに私はリーナ・グローヴを黒人で、タワー牧師を痩せてて背が高い男だと思ったことだ。いかに自分が日々いい加減に本を読んでいるかと言うことがはっきりしてとても衝撃的だった。
アブサロム、アブサロム!
実はこの作品読みたいがために、この千二百円もする古本のハードカヴァー買ったようなものです。
この作品文庫で上下巻そろえると二千円以上します。
期待に違わぬ作品密度でしたが、この前に読んだ八月の光の衝撃的な経験により、フォークナーの長編はいきなりていねいに読んではならない、という妙な悟りに達したため、余りよくわかってません。元々わかりにくい形式の作品でもあります。集英社文庫で絶版になっているだけはあります。
しかしこんなサトペンみたいな種馬ロリロリじじい、プノンペンにいる日本人の中にいくらでもいるような気がしました。
野生の棕櫚
これも再読なのですが、一回目より手を抜いて読みました。一回目はすごくていねいに読んだのですが、ラストだけは手を抜いて読んでいたことが判明しました。こんなに悲惨なラストだったんですね。このお話。
03/23 大東亞科學綺譚 荒俣宏 ちくま文庫
荒俣宏という人はよくわからない人だったのだが、これを読んでとても丁寧なよい仕事をしている方なのだなと思った。
03/27 シユュユ霆リ雹
眷鄙、メエヤ簣 猥ヤテケ ハモケム。セヤチセシユ猝ラ鯱
(日本の幽霊(骨董) ラフカディオ・ハーン)
ようやく終わった。読んだと言うよりわからないタイ語を調べただけのような気がする。それでも日本語訳があったから意味は通じたが最後の『コオロギの歌』だけは日本語訳がないために読んだ通りの話なのかどうかはなはだ怪しい。しかし読んだ私が何一つ覚えちゃいない状態であっても、泰日辞書データは確実に賢くなっていることは確かだ。
平成11年3月の1等賞
03/20 フォークナーU ウィリアム・フォークナー 新潮世界文学42
平成11年3月の2等賞
03/27 ผีญี่ปุ่น แล็ฟคาดิโอ เฮิร์น สำนักพิมพ์ผีเสื้
猥ヤテケ ハモケム。セヤチセシユ猝ラ鯱
(日本の幽霊(骨董) ラフカディオ・ハーン)
平成11年03月の次点
03/23 大東亞科學綺譚 荒俣宏 ちくま文庫
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